"Tonight, they fly to Kilimanjaro"



Haruki Ohno, Taketo Kikuchi, Nachara, Rie Shinno

Nov 2nd (sat) - Nov 17th (sun) ,2024
13:00-19:00
(Open only Fri, Sat, Sun and substitute holiday)

Entrance Fee: 500 yen

Opening reception: Nov 3rd (sun) 17:00-20:00
Talk event; Nov 17th (sun)
17:00-19:00

Curation: Jingwen Li(Seibun)
Main Visual: inori

A SO-KO, 1-11-6, HIGASHIKASAI



In Hemingway's The Snows of Kilimanjaro, the mystery of the leopard found at the summit remains unsolved—no one knows what it was seeking at such heights.

Inspired by this enigma, four migratory birds, who have always followed the same path, now embark on a new journey in search of answers.

For the first time, they chart a new course, flying toward an unknown artistic peak in a season of creation.

キリマンジャロの頂に遺された豹の謎は、ヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』で提示された。何を求めて、豹はそのような高みに登ったのか、誰にも分からない。いつも同じルートで飛び出す四羽の渡鳥は、今、この謎に触発され、答えを求めて旅立ち、自らにとって初めての渡り道を飛び始める。新たな創造の季節へと、未知の芸術的頂を目指す。


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2024年11月2日より東葛西1-11-6 A倉庫にて大野陽生さん, 菊池虎十さん, Nacharaさん, 神農理惠さんによるグループ展“今夜、キリマンジャロへ飛ぶ”を開催します。キュレーションは李静文さん。ヴィジュアルはinoriさんです。

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Artists

大野陽生  @722tanuki
1992年埼玉県生まれ。2017年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。2016年より動植物の宗教的な図像をモチーフに彫刻作品の制作発表を継続中。原始的な彫刻、イコン、ロマネスク彫刻などに関心を寄せながら、大谷石や粉末パテ、発泡スチロールといった軽量の素材を使って、フィギュアを思わせる小さな人型の塑像を手がけている。素朴さと現代的な感覚を併せ持つ作品はお守りのようなものとして、また自分の立場や環境を記録するためのものとして発表している。近年は蝋を使った作品や鉛鋳造などにも取り組む。

菊池虎十 @seiseidana
1998年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻染織研究分野修了。ものに寄生して変容することをテーマに、生き物を描いた生地を対象物に合わせて装飾して歪ませ、独自の形に変化させて作品を制作している。布という可変する素材を中心に平面作品やインスタレーションの制作を行なっている。近年では可変しないタブローの制作にも表現の幅を広げている。

Nachara @nacharaaa
1997年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。都市に生息する昆虫や植物に対して抱く愛着、自分自身の生活とそれらの自然物の関係性に関心を持ち、ペインティング、陶器を中心に作品を制作している。主なペインティングのシリーズに、16:9比率のキャンバスに昆虫や植物をモチーフとしたイメージを描き、その上に既存の映像作品からサンプリングされた字幕を描くことで、存在しないアニメーションのワンシーンを描くRANDOM SCENESシリーズがある。

神農理恵 @rie_shinno
1994年三重県生まれ。2020年武蔵野美術大学院 造形研究科 修士課程 美術専攻 彫刻コース修了。鉄やコンクリートブロックなどの素材と樹脂や着彩を組み合わせ、即興的に素材を裁断、結合、変形することで立体を形作る。物質固有のテクスチャーによる無数の重ね合わせの上に、軽やかな色感や形状を取り込み、堅くやわらかで、繊細かつ荒々しいといった両義的なイメージを浮かび上がらせる。

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Curation

李静文 @celiamo_
李は 2014年に来日、武蔵野美術大学彫刻学科を経って、現在は東京藝術大学国際芸術創造研究科博士後期課程に在籍し、メディア論を中心にデジタルフィールドにおける彫刻概念を研究している。東京を拠点に、企画、研究、コミュニティー活動など幅広い分野で活躍し、作家としてのバックグラウンドとメディア理論研究者の視点を融合し、日常的機能性を超えるテクノロジーの魅力を取り上げ、現時性と情動をキーワードに、物事のつながりに注目しながら、独自のキュレーションでポストメディア時代のアートシーンにおける冒険をする。

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Main Visual

inori @sfoio
2020年京都市立芸術大学ビジュアル・デザイン専攻卒業。色々な分野において宣伝美術、書籍装丁、その他諸々に取り組む。自身の取り組みとして、写真とグラフィックデザインを軸にした視覚的な表現を行う。